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善勝寺だより 第46号 平成16年3月12日発行 発行責任者 明 見 弘 道 |
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3月に入り、冬に後戻りしたかのような日が続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。当方、風邪もひくことなく皆元気に過しております。
先般、臨済宗妙心寺教団のとして、イラクへの自衛隊派遣反対を「宣言」という文章が届きました。私はこれを見たとき宗教教団として、戦争反対、人権を擁護せよと主張することは当然とは思いますが、政治的判断で決定され、すでに自衛隊の派遣が確実となった後、こういう「宣言文」を出したりすることには疑問を感じざるを得ません。
自衛隊の派遣が良いといっているわけでもありません。宗教は政治とは違います。人類として、或いは人間社会はこうあるべきという原則論は主張しても、日本はこうすべきでないというような個々の事象に政治的意見を教団として主張することは、なじまない気が致します。
良い悪い様々な意見があった上での政治的判断は政治家の仕事であり、一僧侶しては、イラク国家の安定と派遣された自衛隊員が任務を果たされて、無事帰国されることをお祈り致したいと思います。
さて、はやお彼岸となります。彼岸の一週間は仏を念ずる一週間にしたいものです。仏壇を念入りに掃除してお供物お花を供え、線香を立てて手を合わせます。静かに座って仏を憶念してみてください。また、家代々の先祖様のことも思いめぐらせて見ると、今こうして生きていることがいかに有り難いことか痛感させられます。
一日一度は静かに座って身と呼吸と心を調えましょう。
人間の尊さに目覚め自分の生活も他人の生活も、大切にしましょう。
生かされている自分を感謝し、報恩の行を積みましょう。
これは妙心寺派の生活信条です。
それぞれにいそがしく、あわただしい日々ですが季候の良い彼岸中、テレビなどもできるだけ見ないようにして、世の中に惑わされないで、本来の自分を見つめ、心静かな生活を取り戻そうではありませんか。
◇春季彼岸会ご案内◇
下記の如く彼岸法要を行います。多数ご参拝下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。
記
彼岸法要
3月20日(土曜日) 午後2時より
法要後、引き続き 法話・茶礼
塔婆をお建てになられる方は、お墓参りなさるときまでに準備致しますのでお早めに、FAXなどで、お申し込みいただきますようお願い申し上げます。
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