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第74号 春彼岸号(平成23年3月7日発行)

善勝寺だより 第74号
平成23年3月7日発行
発行責任者 明見弘道
今年は大変寒い冬でしたが、紅梅に続き白梅も満開となり春を実感しています。
檀信徒の皆様に於かれましては如何お過ごしでしょうか。

修正会(正月の大般若祈祷)には多数ご参拝下さり誠に有り難うございました。特に3日は落語会もありましたので百名ほどご来山頂き、林家たけ平さん三遊亭吉窓さんの熱演に大いに笑いました。きっとそれぞれ福の神を連れてお帰り頂いたことでしょう。

『善勝寺だより』年末号に、「下手な法話会より落語会」と書いたところ、ある布教師さんからの年賀状に「あの一文は頂けない、下手な落語会より法話会と言わせてみせる」とありました。そこで早速お電話申し上げ春の彼岸法要に法話を依頼致しました。
「法話VS落語」ですがよろしいですかと言いましたら、布教師さんはVSですかと聞き返されましたが、引き受けてくださいました。
そこで今年は、彼岸法要の後布教師さんによる法話会、休憩を挟んで落語会ということになりました。
落語の発祥は京都誓願寺と言われており、落語の祖といわれるここの五十五世法主「安楽庵策伝」という戦国時代に生きた和尚さんは、仏の教えをやさしくおもしろく説き、話の最後に落ちをつけて説いて回りました。話の種本もたくさん残しています。
そんなわけで古典落語の演目にも仏教にちなんだものがたくさんあります。彼岸法要での落語は仏教に関するものをお願いしてありますが、今回は『お血脈』の予定です。
ご家族皆様で、また当寺檀信徒に限らず、ご近所ご友人お誘い合わせて多数お出かけ下さいますようご案内申し上げます。

彼岸過ぎるまでは、温かいようでも急に寒くなることがあります。ご自愛下さいますようお祈り申し上げます。

春季彼岸会ご案内

今年のお彼岸は、3月18日より24日までです。仏壇に茶菓、お花をお供えし、ご家族でお参りしましょう。
当寺では、左記の如く春季彼岸法要を行います。今年は法話会と落語会も合わせて行いますので是非ご都合つけられましてご参拝下さいますようご案内申し上げます。

3月21日(月曜日)
午後二時、彼岸法要・法話  
3時、落語2題

庫裡玄関内に受付を設けます。大変恐縮ですが彼岸法要の供養料として大人一人当たり千円以上ご用意下さいますようお願い致します。塔婆代(3千円)も受付にてお支払い願います。
また、塔婆をお建てになる方は、お墓参りされる時までに用意致しますので、お早めに電話やFAX・メールなどで、お申し込み下さいますようお願い致します。またその際、参拝日の予定もお書き添え下さると幸甚です。

東光山ミニ法話

『法句経(ダンマパダ)』その1

今回から「法句経」を題材として、お釈迦様の教えをわかりやすく解説したいと思います。
第1回目として、法句経とはどういうお経かと言うことをお話し致します。

その前に、基本的なことですが、仏教とは何か、それは「お釈迦様の教え」と言うことであり、その教えを逸脱するものは仏教とは言いません。そのためにはお釈迦様の説法とはどういったものであったかを知る必要があります。 この法句経は、日本で法要の時読まれるお経ではありませんが、スリランカなど南方仏教と言われる国々では、僧侶としての入門時基本的なお経として暗記しなくてはならないとされる大切なお経であり、広く世界に翻訳され紹介されています。お釈迦様在世当時の説法をそのまま書きとめたものであると言っても過言ではありません。
お釈迦様は、6年間の苦行の後、インドのガヤという村で、大きなピッパラ樹の下で坐禅をされ悟りを開かれました。お釈迦様が35歳、12月8日の朝と言われております。その後ガヤはブッダガヤと、またピッパラ樹は菩提樹と言われるようになりました。
そして、このお悟りの内容を5人の比丘に鹿野苑(サルナート)で初めてお話され、その後入滅されるその日まで45年間布教の旅を続けられたのです。

お釈迦様入滅後、その布教の内容を後世に正しく伝えなくてはならないとの思いで、摩訶迦葉尊者が釈尊の弟子のうち長老といわれる5百人を招集しラジギールという町の郊外で編集会議が開かれました。
お釈迦様のそばに絶えずおられ、釈尊の説法を最も多く聞き、最もよく記憶していた多聞第一といわれるアーナンダがその説法を再現しました。
議長である摩訶迦葉尊者は五百人の長老みんなに一節ごと「アーナンダが言ったことに間違いはないか、異存のある者はないか」と、いちいちそれを 協議検討され経典として編集されました。
この会議のことを「第1結集」といい、その後第4回まで開かれたと伝えられています。
この最初の「結集」で編纂された経典の中でも南方仏教で最も重要視されているのが『ダンマパダ』というお経で「法句経」と訳されています。
「ダンマ」(ダルマ)は「法」であり「真理」であり、「パダ」は「句」とか「言葉」の意味であります。 法の句、真理の言葉という意味であります。漢訳では古くから「法句経」と翻訳されています。原語には「経」という意味はないのですが、他の経典とのつり合いをとることから「経」を加えて「法句経」とされたようです。

一句一句は短い詩でありますが、全部で423句から成り立っています。今回この「ミニ法話」を法句経にすると決めた時は、自分の勉強でもあるから、1から最後まで全部取り上げるつもりでしたが、今になってよく考えると、1回に3句ずつにしても141回、35年以上になり、自分が93歳になるることを知り諦めました。無理のないよう1回に2・3句ずつ紹介することにして、内容的に似た句は省くことにしました。

今回このコーナーを書くにあたって、参考文献として使う本は、友松圓諦師の「法句経」「法句経講義」、山田無文老師の「真理の言葉」、スリランカ仏教会の長老、アルボムッレ・スマナサーラ師「原訳法句経」、中村元氏訳「真理の言葉」などです。

〈つづく〉

護持費納入のお礼とお願い

平成23年度分護持費の納入をお願い致しましたところ、早速にお納め頂き恐縮に存じます。
尚、当寺の檀徒の方、当寺に墓地(合同墓地を除く)を取得されておられる方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、護持費がまだ未納の方は、3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。
納入義務のある方で未納がある場合は、6月頃督促状を郵送する予定です。
また、過年度の護持費が未納の方は、振替用紙に過年度分と合計した金額を記入して納入願います。
今後は、「護持費は次年度分を3月末日までに納入すること」という規則に従って毎年期日までに納入下さいますようお願い致します。

尚、当寺よりの領収書は発行致しておりません、郵便局での受領書を1年間以上保管して頂きますよう重ねてお願い申し上げます。

振替用紙を紛失したので送ってほしいという方もありますが、再送致しません。振替用紙は郵便局の窓口にもあります。但しこの場合の振り込み手数料は納入者側になります。

会計 岩間和夫
振替口座番号は00500-8-60592 善勝寺

役員会議事録より

2月15日責任役員会議を開催し、今後の事業などに関して話し合いましたので、報告致します。

  1. 墓地を拡張するには、その申請に当たって1年以上、準備期間を入れると2年を有するため、現在のG区の北側またその西側を墓地とするために、地権者との交渉を開始することとし、役員の分担などを話し合いました。

  2. すでに墓地区域内の変更届が受理されている、D区E区の東側通路を永代供養合同墓「東光山合同船」として増設するための工事を開始することを報告して了承されました。

花園会のコーナー

授戒会のお知らせ

今年5月25日、群馬県甘楽文化会館で、妙心寺派北関東教区主催の授戒会が行われます。
本山の管長猊下、近隣の老師様方をお迎えして盛大に行われます。
善勝寺檀信徒からの参加枠は5名程度となっております。当寺としては、すでに生前戒名を授与してある方を対象に募集致します。
参加費は1人1万円で、昼食のお弁当と記念品が付きます。
参加希望、あるいはお問い合わせは、3月末までにお電話下さい。
参加希望者に対しましては、4月改めまして詳しい内容を書いた案内書を郵送致します。
参加枠は他の寺院との調整で、増やすことも可能ですので、ふるってご応募下さいますようご案内致します。

彼岸会布教師さんのご紹介

3月21日の法話会の布教師さんは、小田原市にあります建長寺派東学寺の住職で『笠 龍桂』師です。
若手布教師として、本山建長寺を始め全国各地の寺々に招かれ布教されております。新座市平林寺で修行され私の後輩に当たりますが、平林寺の雲水(修行僧)に法話の講義をされるなど活躍中の和尚さんであります。
落語会は、正月と同様、真打ち『三遊亭吉窓』師匠と2つ目『林家たけ平』さんにご出演頂きます。

事務局からのお願い

当寺での法要の際、「本堂にどうぞ」といってから何人もの方がトイレに行かれたケースが何度かありました。
本堂にご案内する前にお手洗いを済ませて頂きますようお願い致します。

また、以前にもお願いしましたが、書院の玄関ドアは自動ではありません、空調(エアコン)も入っていますので施主の方が気をつけて頂き、開けっ放しにならないようご注意願います。

次に、寺は土・日曜の10時から2時頃がいちばん忙しい時間帯です。緊急以外のお電話・訪問は、この時間帯はご遠慮くださいますようお願いします。

編集後記

  • 『善勝寺だより』春彼岸号をお届け致します。
  • 現在、境内北西の角、枯山水の築山を作庭しています。庫裡の工事で出た土を盛り、F区西側にあった樹木、駐車場の西に積んであった、檀家さんから頂いた石を使っての工事です。
    北側の東光山から水が湧き出て南に向かって川が流れています。この庭の中で亀と舟を探してください。
  • 次回お盆号は、7月の初旬発行予定です。施餓鬼会、お盆に関することは、次号『善勝寺だより』をお読み頂いた後にお問い合わせ下さいますようお願い致します。

弘道
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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