善勝寺だより 第85号
平成25年12月20日発行
発行責任者 明見弘道
平成25年12月20日発行
発行責任者 明見弘道
群陰剥盡(ぐんいんはくじん)して一陽生(いちようしよう)じ、草木園林盡(そうもくえんりんことごとく)く萠(ほう)を発(はつ)す。
今年も余すところあとわずかとなりました。檀信徒の皆様におかれましては、如何お過ごしでしょうか。
冒頭の句は冬至(とうじ)の情景を詠ったもので、「陰が極まって陽が生じ来たる」との意です。
何事につけても、陰ばかり、陽だけということはありません。陰と陽の繰り返しであります。陰があるから陽があり、陽があるから陰があるのです。
日本も震災以来陰の方に傾いていた観がありますが、ここらで陽に転じて貰いたいものです。
しかしこれは、私たち一人ひとりの心がけの問題だと思います。他に頼ることではありません。私たち一人ひとり、今・ここでできることを精一杯行うことが大切なことと思います。
その積み重ねが、冬至以降一日一日と日が延びて、やがては暖かい春が来るように、必ず陽に転じてくれることでしょう。
因みに、今年の冬至は12月22日です。
さて、11月18日の「わかる仏教講演会」のことですが、当日天候にも恵まれ、来場者が千人を超え、「クレアこうのす」大ホール三階席まで入場頂く事になりました。善勝寺関係の方も百人程度は行って頂いたのではないかと思われます。
青山俊董老師の講演も大変好評のようでして、後日数人の方からお礼の電話を頂戴しました。受付にあった老師の著書も完売したようです。私自身は、接待役でしたので、講演を全部聴けなかったのですが、著書の引用というかたちで、この「善勝寺だより」にて皆様に紹介したいと思います。
最後になりましたが、皆様におかれましては健康に留意され、良いお年をお迎え下さいますことを心よりお祈り申し上げます。
今年も余すところあとわずかとなりました。檀信徒の皆様におかれましては、如何お過ごしでしょうか。
冒頭の句は冬至(とうじ)の情景を詠ったもので、「陰が極まって陽が生じ来たる」との意です。
何事につけても、陰ばかり、陽だけということはありません。陰と陽の繰り返しであります。陰があるから陽があり、陽があるから陰があるのです。
日本も震災以来陰の方に傾いていた観がありますが、ここらで陽に転じて貰いたいものです。
しかしこれは、私たち一人ひとりの心がけの問題だと思います。他に頼ることではありません。私たち一人ひとり、今・ここでできることを精一杯行うことが大切なことと思います。
その積み重ねが、冬至以降一日一日と日が延びて、やがては暖かい春が来るように、必ず陽に転じてくれることでしょう。
因みに、今年の冬至は12月22日です。
さて、11月18日の「わかる仏教講演会」のことですが、当日天候にも恵まれ、来場者が千人を超え、「クレアこうのす」大ホール三階席まで入場頂く事になりました。善勝寺関係の方も百人程度は行って頂いたのではないかと思われます。
青山俊董老師の講演も大変好評のようでして、後日数人の方からお礼の電話を頂戴しました。受付にあった老師の著書も完売したようです。私自身は、接待役でしたので、講演を全部聴けなかったのですが、著書の引用というかたちで、この「善勝寺だより」にて皆様に紹介したいと思います。
最後になりましたが、皆様におかれましては健康に留意され、良いお年をお迎え下さいますことを心よりお祈り申し上げます。
明見弘道合掌
来年の行事
修正會 | 正月元旦より3日間 |
涅槃會 | 2月15日 |
春彼岸會 | 3月21日(中日) |
降誕會 | 4月8日 |
開山忌 | 8月1日 |
施餓鬼會 | 8月13日(水曜) |
秋彼岸會 | 9月23日(中日) |
達磨忌 | 10月5日 |
成道會 | 12月8日 |
除夜 | 大晦日 |
平成26年正当年回表
壱周忌 | 平成25年 |
参回忌 | 平成24年 |
七回忌 | 平成20年 |
壱拾参回忌 | 平成14年 |
壱拾七回忌 | 平成10年 |
弐拾参回忌 | 平成4年 |
弐拾七回忌 | 昭和63年 |
参拾参回忌 | 昭和57年 |
参拾七回忌 | 昭和53年 |
五拾遠年忌 | 昭和40年 |
来年、年回が当たっておられますお宅には、すでに法事の知らせを郵送致しておりますが、法事の予約は3ヶ月前の1日から受け付けております。ご希望の日時が決まりましたら、お電話にてお問い合わせ下さい。
東光山ミニ法話
『法句経(ダンマパダ)』その12
他人(ひと)の邪曲(よこしま)を観(み)るなかれ 他人(ひと)のこれを作(な)し
かれの何を作(な)さざるを 観(み)るなかれ
ただ おのれの 何を作(な)し 何を作(な)さざりしを 思うべし
(50 友松圓諦師訳)
かれの何を作(な)さざるを 観(み)るなかれ
ただ おのれの 何を作(な)し 何を作(な)さざりしを 思うべし
(50 友松圓諦師訳)
今回は、わかる仏教講演会に講師としてお招き致しました、「青山俊董老師」の著書「法の華鬘抄」を引用・参照することと致しました。
「他人の邪曲を観るなかれ」他人の欠点を観てはいけないというのである。「他人のこれを作し」というのは、他人のしでかしたあやまち、やってはならないことをしてしまったことについてとやかくいってはならない。また、「かれの何を作さざを観るなかれ」は、やらねばならないことで、怠ってやらなかった他人のことをあれこれとあげつらってはならない。「ただおのれの、何を作し、何を作さざりしを、想うべし」というのは、他人はともかく、この私はどうか。道としてやってはならないことを、凡夫の思いに負けてやってしまったのではないか。道としてやらねばならないことを、怠けてやらないでしまったのではないか。ただそれだけを考えよ、というのである。
数ある『法句経』の言葉の中で、特にこの言葉が当時の私(十五才)の心をとらえて放さなかったのは、私の心が外にばかり向けられ、外のことの批判に明け暮れ、それにふりまわされていたからである。
高校(愛知学院)に入学して間もないというのに、あんなあり方は駄目、こうあるべきだ、あああるべきだ、と生意気に作文に書きたてたり、生徒会で意見発表をしてたりしていた。そんな矢先であったからこそ、この一句に出会うことができたのである。真っ向から頭をガーンとなぐられた思いであった。うっかりすると自分の目が自分の足下を離れて、他人の行動のほうへそれる、そういう自分に気がつくたびに、「他人の邪曲を観るなかれ」「ただおのれの、何を作し、何を作さざりしを、想うべし」と、吾と我が身に言い聞かせたものである。
「他人の邪曲を観るなかれ」他人の欠点を観てはいけないというのである。「他人のこれを作し」というのは、他人のしでかしたあやまち、やってはならないことをしてしまったことについてとやかくいってはならない。また、「かれの何を作さざを観るなかれ」は、やらねばならないことで、怠ってやらなかった他人のことをあれこれとあげつらってはならない。「ただおのれの、何を作し、何を作さざりしを、想うべし」というのは、他人はともかく、この私はどうか。道としてやってはならないことを、凡夫の思いに負けてやってしまったのではないか。道としてやらねばならないことを、怠けてやらないでしまったのではないか。ただそれだけを考えよ、というのである。
数ある『法句経』の言葉の中で、特にこの言葉が当時の私(十五才)の心をとらえて放さなかったのは、私の心が外にばかり向けられ、外のことの批判に明け暮れ、それにふりまわされていたからである。
高校(愛知学院)に入学して間もないというのに、あんなあり方は駄目、こうあるべきだ、あああるべきだ、と生意気に作文に書きたてたり、生徒会で意見発表をしてたりしていた。そんな矢先であったからこそ、この一句に出会うことができたのである。真っ向から頭をガーンとなぐられた思いであった。うっかりすると自分の目が自分の足下を離れて、他人の行動のほうへそれる、そういう自分に気がつくたびに、「他人の邪曲を観るなかれ」「ただおのれの、何を作し、何を作さざりしを、想うべし」と、吾と我が身に言い聞かせたものである。
しかしながら他人の姿は見えても、自分の姿はなかなか見えないものである。(以上、老師の著書からの引用)
最後に次の一句を紹介します。解説は中村元先生の訳を参考にしました。
他(ひと)の過失(あやまち)は見やすく おのれのとがは見がたし
他(ひと)のあやまちをただすこと
糠(ぬか)を簸(ひ)るがごとく
おのれのとがは
許(いつわ)りふかき賭者(かけし)の
不利の骰子(さい)を
かくすがごとく
自らおおいかくすなり
(252 圓諦師訳)
他(ひと)のあやまちをただすこと
糠(ぬか)を簸(ひ)るがごとく
おのれのとがは
許(いつわ)りふかき賭者(かけし)の
不利の骰子(さい)を
かくすがごとく
自らおおいかくすなり
(252 圓諦師訳)
他人の過失は見やすいけれども、自己の過失は見がたい。人は他人の過失を糠殻(ぬかがら)のように吹き散らす。
しかし自分の過失は隠してしまう。狡猾(こうかつ)な賭博師が不利な骰(さい)の目をかくしてしまうように。
しかし自分の過失は隠してしまう。狡猾(こうかつ)な賭博師が不利な骰(さい)の目をかくしてしまうように。
(狡猾=悪賢い・こすい) 〈つづく〉
花園会のコーナー
米寿・百歳の方はお申し出下さい
花園会員(檀徒とその同居の家族の方)で米寿(数えの88才)と百歳をお迎えの方には本山の管長様からお祝いの手紙に添え記念品(輪袈裟)が頂けます。
来年平成26年は、昭和2年生まれの方、大正4年生まれの方、またそれ以上でまだ受けておられないかたがその対象となります。
対象者がおられましたらご連絡下さい。当寺で手続きいたします。
6月までにお申し込みいただければ施餓鬼会に皆様の前で授与できます。
来年平成26年は、昭和2年生まれの方、大正4年生まれの方、またそれ以上でまだ受けておられないかたがその対象となります。
対象者がおられましたらご連絡下さい。当寺で手続きいたします。
6月までにお申し込みいただければ施餓鬼会に皆様の前で授与できます。
平成26年度護持費納入の件
この護持費は、当寺を護持するため、檀信徒全員が平等に負担するとの趣旨でお願い致しております。いわば、善勝寺檀信徒の年会費であります。
檀徒の方と本堂にご遺骨を預けておられる方は、規定により必ず納めて下さい。檀徒の方は、本山妙心寺の花園会員として登録しておりますが、本山花園会費、教区花園会費も、護持費より支払っております。
「合同船」へのお申し込みの方、他の霊園などに墓地のある方は、納入義務はありませんが、ご協力をお願い申し上げます。
平成26年度の護持費の納入期限は、同年3月末日となっていますが、お忘れにならないうち、早めにお振り込み頂ければ幸甚に存じます。
尚、郵便局での「振替払込票」を以て、領収書とさせて頂いておりますが、この用紙は、一年以上保管下さいますようお願い申し上げます。
尚、過年度分が未納になっておられるかたは、加算して納入下さいますよう重ねてお願い申し上げます。3カ年以上未納となった場合は、墓地使用許可を取り消すという規定になっております。ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
檀徒の方と本堂にご遺骨を預けておられる方は、規定により必ず納めて下さい。檀徒の方は、本山妙心寺の花園会員として登録しておりますが、本山花園会費、教区花園会費も、護持費より支払っております。
「合同船」へのお申し込みの方、他の霊園などに墓地のある方は、納入義務はありませんが、ご協力をお願い申し上げます。
平成26年度の護持費の納入期限は、同年3月末日となっていますが、お忘れにならないうち、早めにお振り込み頂ければ幸甚に存じます。
尚、郵便局での「振替払込票」を以て、領収書とさせて頂いておりますが、この用紙は、一年以上保管下さいますようお願い申し上げます。
尚、過年度分が未納になっておられるかたは、加算して納入下さいますよう重ねてお願い申し上げます。3カ年以上未納となった場合は、墓地使用許可を取り消すという規定になっております。ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
(役員一同)
ご案内
除夜の鐘と修正会
『除夜の鐘』は、11時半から撞き初め、百八撞き終わるのは0時半頃です。行く年に感謝し、来る年の無事を祈って心を込めて撞いて下さい。
観音堂に、団子入りの善哉と、お酒などの用意をしております。
正月元旦から3日まで、午前10時から『修正会』大般若祈祷を行います。檀信徒皆様の一年の無事を祈ると同時に、五穀豊穣・世界の平和を皆様と共に願う行事です。お参り下さった方には、「般若札」と年賀の品、ポスターなどを差し上げています。
今年も、別紙案内の如く3日の祈祷会に引き続き、
観音堂に、団子入りの善哉と、お酒などの用意をしております。
正月元旦から3日まで、午前10時から『修正会』大般若祈祷を行います。檀信徒皆様の一年の無事を祈ると同時に、五穀豊穣・世界の平和を皆様と共に願う行事です。お参り下さった方には、「般若札」と年賀の品、ポスターなどを差し上げています。
今年も、別紙案内の如く3日の祈祷会に引き続き、
新春落語会を開催します。
元旦・2日ではなく、是非3日に、ご近所、お友達をお誘い合わせの上、多数ご来山下さいますようご案内致します。
なお、お参りの際には年賀として、大人一人当たり「千円程度」ご用意頂きますようお願い申し上げます。
この落語会は毎年お正月に行う予定にしております。
春秋の彼岸会には、法話会を充実させてまいりたいと考えております。
なお、お参りの際には年賀として、大人一人当たり「千円程度」ご用意頂きますようお願い申し上げます。
この落語会は毎年お正月に行う予定にしております。
春秋の彼岸会には、法話会を充実させてまいりたいと考えております。
役員会議事録より
12月5日午後4時から、住職並びに総代九名(2名欠席)参加のもと、水上温泉「松乃井」に於いて、『定例総代会』を開きました。
以下審議・決議内容を報告します。
以下審議・決議内容を報告します。
- 現状報告。
今年度入檀者・11月末日までの会計収支などを報告しました。 - 平成26年度行事・事業計画。
行事は25年度に準じて行う。
駐車場用地購入の検討をする。 - 「善勝寺墓地使用規則」一部変更。
イ、承継事務手数料を2千円から5千円とする。
ロ、他墓地より改葬し当墓地に納骨する時は納骨事務手数料として、遺骨一体につき1万円納付して戴くこととする - 「平成26年度一般会計予算」(案)を原案通り承認されました。
- 総代役員人事に関する件。
高橋好一総代さんは体調を理由に総代を辞任され、顧問となられました。
入浴の後、6時半からは、忘年会を開催し楽しく懇談をしました。
翌日は、高崎観音・達磨寺などに参拝し役員研修をしました。
編集後記
- 『善勝寺だより』年末号(85号)をお届けします。
- 今回総代会で総代を辞任されました高橋さんは、善勝寺青年部結成に尽力され、青年部長として寺のために尽くして下さりました。また、平成20年には、青年部の方ほとんどが総代となられ現在に至っています。この場を借りて感謝の意を表します。
- 納骨事務手数料の件ですが、改葬など当寺で葬儀を行っていない方のご遺骨を納骨する場合であります。檀信徒名簿の外、寺の過去帳、戸別祠堂位牌の過去帳、祥月命日に戒名をお唱えするための永代供養帳に記入し、その上パソコンに入力する作業があります。そのための事務手数料です。尚、当寺で葬儀を行った方の納骨時には、この手数料は不要です。
- 来年は、皆様にとってより良い年でありますように念じております。
弘道