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第98号 春彼岸号(平成29年3月7日発行)

善勝寺だより 第98号
平成29年3月7日発行
発行責任者 明見弘道
常(とこしえ)に憶(おも)う江南(こうなん)三月の裏(うち)
鷓(しや)鴣(こ)啼く處(ところ)百花香(ひやつかこうばし)し
(江南=中国、揚子江下流部南岸一帯の地域)
(鷓鴣=キジ)

境内の紅梅・白梅・そしてシダレ梅も満開となっています。
今年の冬は、暖かい日寒い日と目まぐるしく変わりましたが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
右の句は江南の春景色の見事さを詠ったものです。3月と言っても旧暦ですから、4月から5月の時期です。桃の花も咲き柳などの新緑と相まって見事な風景が想像できます。
やっぱり春はいいですね、なんとなくウキウキしてきます。
雑草さえ茂らなければ……。
この前、キジも鳴いていました。犬の散歩中、元関根工場の裏あたりから「ケン・ケン」とおおきなこえで鳴いているのを聞きました。姿は見えませんでしたが、キジに間違いないでしょう、休耕地になっているところをねぐらにいているものと思われます。
さて、今年の彼岸会には、本山の布教師によります、法話会を行うことになりました。
兵庫県明石市にあります、常楽寺「小川太喜住職」にお越しいただきます。演題は『明るく楽しくいきましょう』です。
実は、常楽寺住職と私は花園大学で同級生でした。偶然ですがインドでも会いました。
前妙心寺派管長の側付きである侍衣(ジエ)という役を務められました。現在は兵庫教区選出の妙心寺派宗会議員であるとともに、布教師として全国を回られています。
演題は、「常に楽しく」という寺の名前と、「大いに喜ぶ」という住職の名前そのものです。
法話といっても、堅苦しい話ではありません。気軽にお越しいただきたく存じます。彼岸は一週間ありますので、いつお墓参りいただいても結構なのですが、今年はできうる限り、中日の2時にお参りいただきますようお勧めいたします。

ご案内

春季彼岸会

例年のごとく、お彼岸の中日(春分の日)に彼岸法要を厳修致します。
檀信徒の皆様、多数ご参拝下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

3月20日(春分の日)
午後2時より、彼岸法要
2寺30分頃から、布教師による法話
3時30分終了予定
*特に受付は設けません。
ご供養料、塔婆料(1基3,000円)は、本堂前机のお盆にお供え下さい。また袋には必ず施主のお名前をご記入下さいませ。
彼岸の塔婆は、電話かFAXまたはメールでお早めに申し込み下さい。
メールアドレス: temple@zensyoji.or.jp
なお、そのさい施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。

東光山ミニ法話

『魂のふるさと』(山田無文老師著より)

無文老師は、成人式に依頼されて記念講演をされていました。一般的には、青年は夢を持てとか、希望を持てとか、理想を持てとか言うのですが、老師はそういうことは言われませんでした。
以下、無文老師の言葉です。
「人生が夢ではつまらんじゃないか。希望というて、あてのないものをあてにしたら、向こうから外れるに決まっておる。理想を持てと言っても、この世の中が理想通りにいったためしがないじゃないか。キリストもソクラテスも、理想をすべて裏切られた人たちであろう。
人の世にもし理想通りに行った人があるとするならば、それはお釈迦様であろうか。お釈迦様はキリストと違って、80まで長命され『わしの救うべき者は全部救ってやった。まだ救わない者には救われる因縁を残しておくぞ』と言って、2月15日の夜半大往生を遂げられた。お釈迦様こそ理想を全うされた方かと思うが、世間の凡人がそう理想通りにゆくはずはない。

ところで、夢は持つな、希望は当てにならぬ、理想も駄目としたら、いったいどうしたらよいのだ。青年諸君はどういう覚悟で人生をスタートしたらよいのか。
そこで老僧は申したい。未来に夢見るよりも、明日に希望を持つよりも、理想にあこがれるよりも、今日の自分をよく熟視しなさいと。今日の己に無限の価値と尊厳を発見しなさいと。
今日生きておることが、どんなに素晴らしいことか。人間に生まれたことがなんと尊いことか。自己の尊厳と価値を自覚し、そこに自信を持つことが、そして今日を力一杯、充実して生きることが、もっとも大切なことであり、もっとも良い生き方ではないか。
バラを栽(う)える人は、どんな花が咲くか、咲いたらどうしようかと、夢見る必要はない。品質が良くて茎がしっかりしていて、根が張っておれば、そしてよく手入れをすれば、良い花が咲くに決まっておるではないか。何がゆえぞ。」
『日々是好日』という禅語があります。中国、唐の時代「雲門」禅師の語です。「ひびこれこうじつ」とも読みますが、なぜか禅語として読む場合は、「にちにちこれこうにち」と言います。
「にんげんだもの」などでしられています、相田みつおさんの詩「日々是好日」は
ふっても てっても
日々是好日
泣いてもわらっても
きょうが一番いい日
私の一生の中の
大事な一日だから

とあります。
ムカつく日も悲しい日も、雨の日も風に日も、その時の感情や状態を大いに味わって過ごせば、かけがえのない日になる。
新鮮な気持ちで目覚めたら、雨を楽しもう、寒さも味わおう。

(ほっとする禅語より)

護持費納入のお礼とお願い

平成29年度分護持費の納入をお願い致しましたところ、早速にお納め頂き恐縮に存じます。
尚、当寺の檀徒の方、当寺に墓地、(合同墓地を除く)を取得されておられる檀徒の方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、護持費がまだ未納の方は3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。
納入義務のある方で未納がある場合は、6月頃督促状を郵送する予定です。
また、過年度の護持費が未納の方は、過年度分と合計した金額を納入して頂きますようお願いします。
護持費は次年度分を3月末日までに納入すること」という規則に従って毎年期日までに納入下さいますようお願い致します。

尚、当寺よりの領収書は発行致しておりません、郵便局での受領書を一年間以上保管して頂きますよう重ねてお願い申し上げます。

振替用紙を紛失したので送ってほしいという方もありますが、再送致しません。振替用紙は郵便局の窓口にもあります。但しこの場合の振り込み手数料は納入者側になります。
振替口座番号は00500-8-60592 善勝寺
振込の時、住所・氏名の他、連絡先の電話番号も必ずご記入下さい。

護持費は銀行からの振り込みもできます

護持費を、郵便局以外の銀行や、コンビニから振り込めないのかという問い合わせがありました。
コンビニからの振込はできませんが、「ゆうちょ銀行」以外の金融機関や、インターネットバンキングからの振込はできます。
振込先は『ゆうちょ銀行』
支店名は『〇五九』(059)店、
ゼロゴキュウですから、始めに「せ」を入力して下さい。
『当座』預金の『0060592』
『善勝寺』(ゼンショウジ)です。

ご案内

春彼岸 法話の集い

今年は、特に依頼をして明石市の常楽寺住職「小川太喜師」にご法話いただくことのなりました。
ご近所ご友人・知人お誘い合わせの上、多数ご来山下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。

記 
日時:3月20日(春分の日) 午後2時 彼岸法要 午後2時30分 開演
場所:善勝寺本堂
講師:臨済宗妙心寺派布教師 小川太喜師
演題:『明るく楽しくいきましょう』


時間までに、庫裡玄関よりお入りいただき、履き物はビニール袋に入れ、本堂にお持ちください。
受付は特に設けません。彼岸供養料並びに塔婆料は本堂内前机お盆にお供えください。包みには施主名を必ずご記入願います。
前もってのお申し込みは不要です。

花祭りのこと

4月8日は、お釈迦様の誕生日です。降(こう)誕(たん)会(え)と言います。一般的には「花祭り」と言われています。
2月15日の、涅(ね)槃(はん)会(え)。12月8日の成(じよう)道(どう)会(え)(お悟りを開かれた日)。
お釈迦様にまつわるこの三つの法会は大切な行事でありますが、当寺では、朝のお勤め(朝課)の時、回向文を読み上げるだけで、檀信徒向けの行事は行っておりません。
4月8日には甘茶をいただけますか、とのお問い合わせをいただきましたが、申し訳ありませんが、その用意はありません。
クリスマスには日本中でお祝いするのに、降(こう)誕(たん)会(え)が盛り上がらないのはどうしてなのでしょうかね。

編集後記

  • 『善勝寺だより』春彼岸号をお届け致します。
  • 白隠禅師250年遠諱の写経をお願いしましたところ、3月3日現在98巻納経の申し込みがありました。ご協力ありがとうございました。今年度3月をもっていったん終了といたします。
  • 平成29年度の護持費未納の方は、3月中に納入下さいますようお願い致します。
  • また、檀徒以外の方で、この『善勝寺だより』が必要ないという方は、ご連絡下さい。通信不要扱いと致します。
  • 次回お盆号は、6月の下旬発行予定です。
    施餓鬼会、お盆に関することは、次号『善勝寺だより』をお読み頂いた後に、お問い合わせ下さいますようお願い致します。

弘道
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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