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第102号 春彼岸号(平成30年3月10日発行)

善勝寺だより 第102号
平成30年3月10日発行
発行責任者 明見弘道
百(ひやつ)花(か)春至(いた)って
誰(た)が為にか開く

春一番がふき、寒かった冬も終わりを告げ、水仙や梅が咲き、境内にもこの後、次々といろいろな花が咲きます。
庭の片隅に、路傍に、人跡まれな深山にも花が咲きます。
いったい、花は誰のために咲くのでしょうか。と問いかけているのが冒頭の句です。
いうまでもなく、誰のためでもなく、また誰に見せようとしているわけでもありません。
自分のためでもなく、人のためでもありません。ただありのままに咲いているのです。
自分の全生命を遺憾なく発揮して、精一杯に咲いているのです。
人間という生物はいろいろな計らいを自分の心の中に勝手に抱いて、それがうまくいけば喜ぶし、そうでないと怒った善勝寺だよりり嘆いたりするものなのです。
そういう計らいなどさっぱり捨てて、無心の世界に生きていけば、たいへん爽やかな人生を送ることができるのです。人間もそのようになれる力をもっているのです。
「野の花のように生きる」と柳澤桂子さんの著書もありますが、咲く花のごとくに無心に行い、無心に生活することが、われわれの心を安んずるためにたいへん必要なことであるということです。
さて次に、春期彼岸法要のことですが、今年も布教師さんによる法話会を兼ねておこないます。いつものように彼岸の中日(春分の日)ではなく、24日(土曜日)午後2時からおこないます。
たまたまですが、今回本山から派遣される布教師さんは、昨年おいでいただいた、明石市の、常楽寺「小川太喜住職」です。
また、浄土真宗の和尚さんによります、節談説法も併せて聞いていただこうと思います。お待ち申し上げています。

ご案内

春季彼岸会

例年のごとく、お彼岸の中日(春分の日)に彼岸法要を厳修致します。
檀信徒の皆様、多数ご参拝下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

3月24日(土曜日)
午後2時より彼岸法要
2時20分頃から布教師による法話
3時30分頃終了予定。
*特に受付は設けません。
ご供養料、塔婆料(1基3,000円)は、本堂前机のお盆にお供え下さい。また袋には必ず施主のお名前をご記入下さいませ。
彼岸の塔婆は、電話かFAXまたはメールでお早めに申し込み下さい。
メールアドレス: temple@zensyoji.or.jp
なお、そのさい施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。

東光山ミニ法話

『延命十句観音経』第三話 
円覚寺派管長 横田南嶺老師著

与仏有因 与仏有縁(よぶつういん)(よぶつうえん)

仏さまの心が、私たちの持って生まれた本心であり、さまざまなご縁に恵まれて、この心に気がつくことができます。
「与仏有因」は、仏と因有りと読みます。
仏さまと同じ原因を持っている、仏さまになる原因は、仏さまの心を持っているということにほかなりません。仏さまと同じ種を心にもって生まれているのが私たちだということです。
続いて「与仏有縁」、これは仏と縁ありです。
仏さまになる一番の原因は、我々が誰一人例外なく仏さまの心を持って生まれているということです。
ただどんなに、種があってもご縁が無いと芽が出ません。立派な種を持っていても、引き出しの奥に入れたままでは花が咲かないのと同じ道理です。
こうして仏さまの教えを学ぶことも大きなご縁です。様々なご縁で、本来持って生まれてきた仏さまの心が花開きます。
そして学ぶ気持ちがあれば、ご縁はどこにでもあります。人との出会いもそうです。人ばかりではありません。自然の景色に教えられることもあります。「我以外はみな我が師」と吉川英治さんが仰っています。いろんな人との出会い、大自然の様々な営みとの出会いによって、この仏さまの心に気がつくことができます。
私(南嶺老師)が中学の時、紀州の田舎から初めて上京して、三田の龍源寺で松原泰道先生にお目にかかった時のことです。
その初対面の時に、私は何とも無礼にも、色紙を持って行って、「仏教のお経はたくさんあり、本もたくさんあります。とてもすべてを学ぶことは不可能です。そこで仏教の教えを一言で言い表す言葉を書いて下さい」とお願いをしました。
今思い出しても冷や汗が出ます。今の私に、もし中学生が同じ質問をしてきたら、相手にしないかも知れません。
しかし泰道先生はいやな顔ひとつなさらずに、お書き下さいました。それは短い詩でした。
花が咲いている
精いっぱいさいている
私たちも
精いっぱい生きよう
と書かれていました。
「花はなぜ咲くのか、考えなさい。それは種を残すためとかいわれるでしょうが、その花が咲いている姿を見て、何かを学ぶことが大切です。
花は与えられた命を精いっぱい咲いている、その姿を見て自分も精いっぱい生きようと学ぶことです」
と、確かそのようなことをお話し下さいました。
はじめはこんな詩の何処がいいのかわからなかったのですが、あれから30年以上、私の修業時代を支える言葉となりました。何事もとにかく精いっぱいつとめる、これしかありません。出来る出来ないという結果を問うのでなくて、いま精いっぱいつとめることです。

護持費納入のお礼とお願い

平成30年度分護持費の納入をお願い致しましたところ、早速大多数の方にお納め頂き恐縮に存じます。
尚、当寺の檀徒の方、当寺に墓地、(合同墓地を除く)を取得されておられる檀徒の方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、護持費がまだ未納の方は3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。
納入義務のある方で未納がある場合は、6月頃督促状を郵送する予定です。
また、過年度の護持費が未納の方は、過年度分と合計した金額を納入して頂きますようお願いします。
護持費は次年度分を3月末日までに納入すること」という規則に従って毎年期日までに納入下さいますようお願い致します。

尚、当寺よりの領収書は発行致しておりません、郵便局での受領書を一年間以上保管して頂きますよう重ねてお願い申し上げます。

振替用紙を紛失したので送ってほしいという方もありますが、再送致しません。振替用紙は郵便局の窓口にもあります。但しこの場合の振り込み手数料は納入者側になります。
振替口座番号は00500-8-60592 善勝寺
振込の時、住所・氏名の他、連絡先の電話番号も必ずご記入下さい。

護持費は銀行からの振り込みもできます

護持費を、郵便局以外の銀行や、コンビニから振り込めないのかという問い合わせがありました。
コンビニからの振込はできませんが、「ゆうちょ銀行」以外の金融機関や、インターネットバンキングからの振込はできます。
振込先は『ゆうちょ銀行』
支店名は『〇五九』(059)店、
ゼロゴキュウですから、最初に「せ」、それに濁点、「ろ」などと入力して下さい。
『当座』預金の『0060592』
『善勝寺』(ゼンショウジ)です。

ご案内

春彼岸法話の集い

今年は、春の定期巡教で本山から常楽寺住職「小川太喜師」の法話。
並びに、浄土真宗本願寺派布教使「谷口幸璽師」には、伝統的な節談説法をしていただくこととなりました。
ご近所ご友人・知人お誘い合わせの上、多数ご来山下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。

日時:3月24日(土曜日)
午後2時 彼岸法要
午後2時20分 法話
場所:善勝寺本堂
時間までに、庫裡玄関よりお入りいただき、履き物はビニール袋に入れ、本堂にお持ちください。
受付は特に設けません。彼岸供養料並びに塔婆料は本堂内前机お盆にお供えください。包みには施主名を必ずご記入願います。
前もってのお申し込みは不要です。

花祭りのこと

4月8日は、お釈迦様の誕生日です。降(こう)誕(たん)会(え)と言います。一般的には「花祭り」と言われています。
2月15日の、涅(ね)槃(はん)会(え)。12月8日の成(じよう)道(どう)会(え)(お悟りを開かれた日)。
お釈迦様にまつわるこの三つの法会は大切な行事でありますが、当寺では、朝のお勤め(朝課)の時、回向文を読み上げるだけで、檀信徒向けの行事は行っておりません。
4月8日には甘茶をいただけますか、とのお問い合わせをいただきましたが、申し訳ありませんが、その用意はありません。

お願い

水場の桶は元の位置に戻して下さい。
特に、お彼岸・お盆の時は混雑します。次に使う方の迷惑にならないよう、元あったところに、返却願います。

編集後記

  • 『善勝寺だより』春彼岸号をお届け致します。
  • コンビニエンスストア「ローソン」が境信号の角にでき便利になりました。「墓参用の花」を取り扱ってくれないかと交渉していますが、店長の独断で決められないようで、まだ返事は頂いておりません。彼岸会には各自ご持参下さいませ。
  • 平成30年度の護持費未納の方は、3月中に納入下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。
  • 次回お盆号は、6月の下旬発行予定です。
    施餓鬼会、お盆に関することは、次号『善勝寺だより』をお読み頂いた後に、お問い合わせ下さいますようお願い致します。

弘道
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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