本文へ移動

第103号 お盆号(平成30年6月25日発行)

善勝寺だより 第103号
平成30年6月25日発行
発行責任者 明見弘道
暑中お見舞い申し上げます。

檀信徒の皆様におかれましては、愈々ご健勝のこととお察し申し上げます。
今年も暑い夏がやってきました。水分補給をこまめにして、熱中症にならないようお気をつけ下さい。
柳は緑 花は紅

右の禅語は、そのまま、柳は緑、花は紅で、説明するまでもない単純な言葉でありますが、古来より、禅寺や茶室の床の間に掛けられたり、色紙に書かれたり、カレンダーになったりしています。それだけに意味は深いものと察しがつきます。
横田南嶺老師の書には、「大自然は常に教えを説き続けている。私たちは謙虚に教えを学ばねばならぬ。年々に木々は緑の芽を伸ばす。花は歳々美しい色に咲いている。大自然の大いなるいのちの発露である。
 私たちも本来大自然から賜った尊いいのちをいただいて生まれて、今日まで生きている。人生のさまざまな問題に悩むことも多いが、そんな時こそ、大自然の大いなるいのちを賜っている、この原点に立ち戻ることが大切に思う」。とあります。
全国に臨済宗妙心寺派の寺は、3,400寺ほどありますが、その檀徒の集まりを「花園会」といいます。この花園会の今年度の研修テーマは「随処に主と作る」であります。
花は自分で咲く場所を選べません。置かれた場所で咲いています。私たちも今置かれているこの場所で精いっぱい生きる。これが「随処に主となる」ということになります。 
「随処に主となれば立処皆真なり」と続きます。苦しいことは何処に行ってもつきまといます。今の苦しみから逃げないで、ここで耐え忍ぶことを学び、辛抱することによって、それぞれ自分の花を咲かせることができるとの教えであります。
施餓鬼会に関しましては、別紙ご案内などをご覧頂き、多数ご参拝下さいますようご案内い申し上げます。
当寺の墓地にご先祖様が眠っておられる方は、お盆の供養として塔婆1基以上お申し込み頂きますようお願い申し上げます。
法要と法要の間の1時間は、自由参拝時間となっています。
着座されない方も、まず受付を済ませ、焼香と水向けをされたうえで、塔婆をお受け取り下さいますようお願い致します。
また、盆中にお参りできなかった方のお塔婆は、寺で各墓所にお建てして供養致します。
皆様におかれましては、時節柄ご自愛下さいますよう、お祈り申します。

明見弘道合掌

東光山ミニ法話

『延命十句観音経』第四話
円覚寺派管長 横田南嶺老師著

仏(ぶつ)法(ぽう)僧(そう)縁(えん)

仏さまと 仏さまの教えと
教えを共に学ぶ仲間とによって

お釈迦さまは、お互いにこの不安の世の中で、よりどころを持ちなさいと教えてくださいました。とりわけ「仏法僧」の三宝というよりどころをお説き下さいました。三つの宝です。
まず第一に「仏さま」です。こういう不安な時なればこそ、お寺にお詣りして、仏さまに手を合わせると、それだけでも心が安まります。
仏さまを拝む心、この心を仏心(ぶつしん)とも申します。みな仏心を持って生まれてきました。仏心を持っていればこそ、仏さまの前で手が合わさるのです。この手を合わす心、仏心こそが私たちの一番のよりどころです。
二番目に「法」とは教えです。お釈迦さまの教えです。お釈迦樣の教えは「無常、無我」に尽きます。無常を見つめて、そこから心の安らぎを得なさいとお教えになりました。
「無常」とは、常でない、移りかわることです。7年前の震災でもこれほど無常を感じさせられたことはありません。私たちは無常、はかなくもろく弱いものです。
「無我」とは、ものはそれ自体では成り立たない、あらゆるものと関わり合いっていることを申します。みんながつながり合っているということです。
お釈迦さまの教えを学ぶには、経典を学ぶことが一番ですが、大自然の姿からも学ぶことができます。一輪の花が咲いている、その姿にも十分に学ぶことが出来ます。
花は無常であり、もろくはかないものです。明日にはもう散ってしまうかもしれません。しかし決して愚痴を言わずに、与えられたその場所で、精いっぱいお日様の光を浴びて今のひとときを咲いています。
そして常に明るい方へ、日の当たる方へと枝を伸ばします。はかなくもろいからこそ、今日一日を精いっぱい生きることを一輪の花から学ぶことが出来ます。
三番目は「僧」です。今日では僧侶、お坊さんを指して使われますが、本来は集まり、仲間という意味でした。共にお釈迦さまの教えを学ぶ仲間、集まりを僧と呼びました。人間は弱く決して一人では生きてゆけません。仲間が会って、助け合い支え合ってこそ生きて行くことができます。

人は仏心の中に生まれ
仏心の中に生き
仏心の中に息を引き取る

(続く)
[南嶺老師のどの本を読んでも、また誰が読んでも、わかりやすく書かれてあります。
春彼岸の施本、「観音さまの心」も好評でした。 施餓鬼会の施本は、「戒の心」を用意しました。
お楽しみに。]

事務局よりのお願いとお知らせ

その1、塔婆施主の連名は2人まで

塔婆の申し込みのことですが、連名は同じ名字で2人までとしています。また、1本の塔婆に2霊の戒名はお書きできません。
善勝寺の檀家の方(墓地確保のみの方除く)は、施餓鬼塔婆1基以上お立て下さいますようお願い致します。

次に、この善勝寺便りの宛名(名義人)以外の方が、お申し込みされる場合でも、名義人の氏名を並記願います。
 伊藤貴子(名義人、山田太郎)

その2、線香着火ライターのこと

墓参の時線香に火をつけるライターは各自でご持参頂くようにお願いしております。観音堂の前などに置いてあるライターは、お忘れになった方のために用意しているものです。
特に、お盆・彼岸の時など皆様が使えるように用意しておくことは不可能です。そのため、普段から、線香着火ライターは各自ご持参下さいますようお願いします。

施餓鬼会当日(8月13日のみ)
線香(1束50円)は、墓参用生花と共に、書院玄関にて販売します。

その3、施餓鬼会申し込みハガキのこと

今年から塔婆申し込み用紙を官製ハガキから、料金受取人払いに変えました。
無駄をなくし、少しでも経費節減になればと思います。
切手は貼らないで投函して下さい。なお、墓地を取得されただけで、どなたも納骨されていない方などで、施餓鬼塔婆の申し込みをしない方は、このハガキを投函なさらないようお願いいたします。
また、7月中は、施餓鬼塔婆の申し込みハガキ専用のポストを庫裡玄関に設置します。ご利用下さい。

役員会議事録より

4月26日午後6時より、当寺庫裡において『善勝寺定例総代会』を開催しました。平成29年度会計決算承認のimage103件などを審議し、各議案とも提案通り承認されました。
以下、決議事項を報告致します。

  1. 現状報告。(住職)
    墓地を取得され、檀徒に加わる方が減少し、29年度は新規墓地契約は、12件。逆に、永代供養墓「合同船」の申し込みは増えていることなどを報告した。

  2. 平成29年度の会計決算の件。
    収支計算書の報告。(住職)
    監事(小川・根岸総代)による監査報告。報告の通り適正であると承認。また、剰余金は、30年度一般会計に繰り越すことを承認。
    (檀信徒の皆様には、本決算書を同封しましたのでご確認下さいますようお願いします。)

  3. 施餓鬼会に関する件。
    昨年に準じて行うことが了承され、案内に関しては住職に一任。

施餓鬼会申込状況、確認はネットで!

申込状況を当寺ホームページにてお知らせします。
皆様には、できるだけ早めに希望する時間帯の『座』でお申し込み頂き、ある程度集計できた時点(7月下旬予定)で、申込状況をトップページ下段『善勝寺からのお知らせ』に載せます。これをご覧になり、申込の座から、比較的に余裕のある座に変更することができます。一応、変更される場合は、お知らせ下さい。
その後、変更分と後からの申込分を反映した、申込状況を更にネットでお知らせします。(8月上旬)皆様にはその後の変更も可能になります。
パソコンをお持ちの方は、「鴻巣市善勝寺」で検索して下さい。スマートホンの方は、こちらのQRコードをご利用下さい。

編集後記

  • 『善勝寺だより』お盆号(103号)をお届けします。
  • 施餓鬼会当日、例年の如く書院玄関にて墓参用生花を販売します。
    2束で1,500円の一種類です。1束売りもしますが、800円となります。売り切れのないよう補充しますので、是非当山でお買い求め下さい。
    尚、販売は8月13日のみです。
  • 隣の「ローソン」では、常時切り花を販売しています。こちらもご利用下さい。
  • お墓にペットボトル(ジュース・お茶)缶コーヒー・缶ビールなどをお供えするのはご遠慮ください。
    お供えされた物は自宅にお持ち帰りくださいますようお願い致します。
  • 同封の書類は、本書の他、施餓鬼法要のご案内(鶯色)・お盆とお施餓鬼(青色)・施餓鬼塔婆申込書(ハガキ)・ハガキの書き方(黄色)・一般会計収支決算書(白色)です。
    郵便振替用紙は同封していません。

不明なことは朝9時以降、夕方5時頃までに電話でお問い合わせ下さい。
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
TOPへ戻る