善勝寺だより 第41号 平成15年1月5日発行 発行責任者 明 見 弘 道 |
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◇ハンセン病に関して正しい理解を◇
ハンセン病(らい病)は細菌(らい菌)によってうつる病気の一つですが、うつりにくく、たとえ菌が体に入っても症状が出ることは現状ではほとんどなく、遺伝するものではありません。
化学療法がなかったころは不治の病と考えられ、手足や顔の変形、目が見えなくなるといった傷害を残すことがあり、恐ろしい伝染病のように、また遺伝病と、あるいは神仏の祟りであるなどと、さまざまな誤解のため恐れられてきました。
特に「らい予防法」により強制的に療養所に入所させられたことから、この「恐ろしい病気」というまちがったイメージが定着してしまいました。
平成八年「らい予防法」は廃止され、平成十三年に、国は隔離政策は憲法違反であったという訴えを認め、謝罪するとともに、名誉を回復し福祉を充実させるための法律もできました。
しかし、一方でハンセン病に対する偏見や差別は未だに根強く残っております。今世紀は人権の世紀といわれていますが、私たちはハンセン病に限らず、あらゆる偏見や差別をなくすため、一人ひとり、心の内の差別意識を検証することが大切と考えます。
◇役員会議事録より◇
12月12日と13日、伊香保グランドホテルを会場として、定例役員会を開催し、13日には新座市平林寺にお参りし、各役員緊張の中、老大師と親しく相見することができました。
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現状報告。
塀の工事状況・本年度会計で車庫を建設すること・今年度入檀者数などを報告 -
当墓地A区の区割りを一部変更する件。(八区画増)
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善勝寺における「永代供養」の定義を承認。(別欄に記載)
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遺骨本堂内一時保管(預骨)に関する規定を承認。(関係者には同規定を配布)
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平成15年度行事・事業計画の件。
行事は例年に準じて行う。主な事業として、山門の建設。観音堂の再建。バス待合所の建設。などを承認。 -
平成15年度会計予算の件
総額9,000万円の予算書を原案通り承認(14年度会計より2,000万円の繰越金を見込む)
※山門などの建築費が高額のため14・15年度は、基本財産積み立てをしないこととしました。 -
その他。施餓鬼会に関して、今年の反省と来年の方策など。
◇編集後記◇
『善勝寺だより』正月号をお届けします。このあたりでは44年ぶり元旦に雪が降ったということで、今日3日も雪景色の庭になっています。
今年も、お地蔵様は、新しい青い毛糸の帽子と、赤いよだれかけをかけていただいてお正月を迎えました。こうして雪が降ってくると、子供が読んでいた「傘地蔵」の話を連想致します。どなたか存じませんが、本当にありがとうございました。
今年用意したポスターの標語は『拝む爽やかな姿が 和やかな家庭の礎』です。
本堂にありますので、ご自由にお持ちいただき、居間にでも貼って、心暖かくお過ごしいただきたく存じます。
弘 道
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