善勝寺だより 第38号 平成14年3月12日発行 発行責任者 明 見 弘 道 |
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◇一口メモ◇
のし袋のこと
お寺に包んで出すのし袋は何でも不祝儀ようの白黒の水引がついたものと思っておられる方があるようです。
今年の正月も、年賀に赤白に混じって白黒の封がいくつかありました。
法事のお布施も正しくは白黒の水引のないものを用います。すでに『お布施』と書かれた市販の封もありますが、半紙(正式は奉書といって厚手の和紙)などに包んで『お布施』と書き、その下に施主名を記入するのが通例です。
お布施を御霊前・ご仏前と書かれたのし袋に入れるのは避けていただきたいものです。
◇新聞記事より◇
わが子を亡くしたとき 生の「あかし」を求め
赤ちゃんの死は理不尽な出来事であるため周囲の人は「なかったことにする」傾向がある。しかし親にとって子は、いつまでもかけがえのない家族の一員。その存在を周囲が認め、記憶しておくことで、残された家族は新たな次の一歩を踏み出せる。
赤ちゃんを亡くしたある母親は、「病院で亡くなると、覚えていてくれる人が少ない。だから『忘れません』という先生の言葉がとてもうれしいんです。娘は姿は見えなくても今も生きています」と目を潤ませる。
慰めにならない言葉
「早く忘れた方がいい」「まだ若いから次の子をつくれば」「あなたより不幸な人はたくさんいる」「こんなことに負けないで頑張って」
生きていた証となる物
へその緒、母子手帳、写真(妊娠中の超音波写真なども)、カルテ、足首やベッドに付いていた名札、着ていた服、手形・足形。
「いつまでも気にかけてくださる方の気持ちを思うと、私も曲がっては生きられないな、って思うんです」
◇編集後記◇
先日パソコンの調子がおかしくなりました。いつもサポートしていただく方に相談したら、何とか動くうちにデーターだけ取りだし、買ったときと同じ状態に戻した方がよいというのです。
これって人間の頭も同じだなと思いました。
人間の頭も優れたコンピューターですが、機械と同じで狭い範囲で同じことばかりに頭を使っていると、偏った考えになり、つい同じ反応をしてしまうそうです。ストレス解消といいますか、発想を転換するためにも、たまには息抜きをして、クリーンアップやデフラグ(最適化)する必要があります。
ある和尚さんが、パソコンのデフラグを知って、「これってコンピューターが座禅しているようなもんだな」といいましたが、言い得て妙でした。
アッそれで、うちのパソコンも調子よく動いています。
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