善勝寺だより|選ぶ時代の選ばれている寺『永代供養の善勝寺』どなたでも納骨できる、永代供養墓『東光山合同船』

善勝寺だより

善勝寺だより 善勝寺だより 第32号
平成12年9月13日発行
発行責任者 明 見 弘 道
  (2ページ)

東光山ミニ法話

徳不孤今必有隣

徳は弧ならず必ず隣り有り、と読み論語に出てくる言葉です。

徳を言っているかぎり、その人は決して孤立するようなことはない。必ず共鳴者が現れてくる。たとい孤立しても、それは一時的なものである。と孔子は説いています。

孔子は最高の徳のことを仁という言葉で表していますが、仁という徳を目指している人はそれが完成していなくても決して人から憎まれることはない、とも説いています。

徳は身についた品性ともいいますが、生まれながらにその人に与えられているものとは限りません。

誰でも、毎日人間としてなすべきことを、他の知らない処でも怠りなくする(これを陰徳を積むといいます)ことにより、自然に徳はその人に備わるといいます。

世間では、多くの人から好かれたり、敬い慕われる人を「徳のある人」と称えます。あるいは財産家とはいえないが、ふだんお金に困らない人のことを「金徳のある人」と羨みます。永代供養の善勝寺

この人徳も金徳も生まれつきの品性とは決まっていません。正しい教えを聞いて、その教えのままに陰徳を積み重ねる実践を続けていくなら、いつの間にかその人の心の財産となれます。心の財産は誰も盗んだり、奪ったりできません。

徳を積むには、他に親切(和顔愛語で他に接する)にすると共に、自分に辛切(自分には厳しく接する)でなくてはなりません。私たちは欠点をたくさん持っています。欠点が多いのが悪いのではありません。自分で気づきながら、その欠点を直そうとしない怠慢が人徳を損ねるのです。

ですから失敗を繰り返しながら、自分と悪戦苦闘している姿をはたからみると、その人の生き方がすばらしく感じられ、好感を持たれて、やがて尊敬の念に変わってまいります。

 本山発行『花園』6月号参照

 

◇施餓鬼法要を終えて◇

先月13日の『山門大施餓鬼会』には多数御参拝下さり誠に有り難うございました。

また当日は、塔婆代のほか多額の供養料をご芳志頂き感謝申し上げます。

供養料の総額は、過去最高の150万円に達しました。施餓鬼法要の経費も年々多くなり、テント設営、弁当代、出頭寺院謝儀などの合計は、およそ130万円となりました。

従って、恒例になりました施餓鬼会供養料の寄付は、今年は20万円といたしました。

その内容は、北海道有珠山並びに三宅島火山災害の義援金として、それぞれ5万円を日本赤十字社を通して送金しました。

また、「佛教情報センター」に5万円。「ユニセフ」には、当日の募金7,715円に5万円を加え57,715円送金しました。

このほか、対人地雷撤去キャンペーン絵本の売上金、7万2千円は、アフリカ、ザンビア共和国のマラリヤ予防のため「蚊帳」(一張り2千円)購入金として、「難民を助ける会」へ送金しました。(いずれも8月末送金済み)

以上ご報告いたします。

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