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善勝寺だより

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善勝寺だより 第96号

平成28年9月9日発行
発行責任者 明見弘道
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善勝寺だより第96号

東光山ミニ法話

 『魂のふるさと』山田無文老師著より

「病は自然に治癒す、医は之を助くるものなり」とは、ギリシャの医学の祖といわれるヒポクラテスが言ったとされる有名な言葉です。いかなる名医も生命力の絶えた者を助けることはできません。
 私たち皆が持っている根づよい生命力があってこそ大病の者も快復することができ、医者や薬は、その生命力を最も発揮しやすいimageように助勢したにすぎません。
 これと同じように、いかなる大宗教家といえども仏性のない者を仏にすることはできません。お釈迦さまは「奇なるかな奇なるかな、一切の衆生、ことごとく皆如来の智恵徳相を具有す」と言われました。不思議なことにすべての人に仏と同じ心が具わっている、ただ妄想執着があるから自分で解らないだけだ。どんな罪悪な者やいかに知識が劣っている者であっても、善(よ)き指導者に恵まれれば大安心(あんじん)を得て仏になることができるのも、それぞれその者に仏性が具(そな)わっているからであります。善知識の指導は、その仏性の自覚を促進するに役立つにすぎません。
そこで、白隠禅師座禅和讃冒頭の、「衆生本来仏なり」というこの短い一句こそ、仏法の根本原理でありましてこの一句が本当にわかれば、仏法はすべてわかったといっても過言ではないでしょう。
 お釈迦様をはじめ、歴代の祖師方がたったこれだけの真理を、より多くの皆に知らせようと、お骨折りくださったのであります。
 臨済禅師は、「赤肉団上(しやくにくだんじよう)に一無位の真人(しんにん)あり、常に汝等諸人の面門より出入す。未だ証拠せざる者は看(み)よ看よ」と、示されております。
 この無位の真人こそ、人々の本性でありまして、この本性がわかることを、見性成仏(けんしようじようぶつ)と言います。この本性は、座禅してにわかにできたでもなければ、念仏申して、阿弥陀さまからおさずけいただいたわけでもありません、誰でも生まれながらにして本来持っているものでありますから、白隠禅師も「衆生本来仏なり」申されたのであります。

〈つづく〉

 

写経の勧め

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本年(平成28年)臨済禅師の1,150年忌。そして来年(29年)は、白隠禅師の250年忌に当たります。
 すでに、座禅会・展覧会・トークショーなど、様々なイベントが始まっているところであります。
 施餓鬼会にも話しましたが、妙心寺花園会では、全国の花園会員(全国妙心寺派各寺院の檀信徒)の皆様に、「般若心経」と「白隠禅師座禅和讃」を写経していただき、妙心寺に納経していただくことをお願いしております。
 納経料は一巻1,000円でありますが、この納経料は、白隠禅師生誕の地(静岡県沼津市)、禅師が修行された「正受庵」(長野県飯山市)の整備などに活用させていただくことになっています。
 期間は、今年より2年間となっていますが、善勝寺では平成28年度いっぱいといたします。
 写経・納経を希望される方には用紙をお渡しします。写経できましたら、一巻につき1,000円を添えて、善勝寺にお届けくださいますようお願いいたします。

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