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善勝寺だより

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善勝寺だより 第101号

平成29年12月19日発行
発行責任者 明見弘道
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善勝寺だより第101号

東光山ミニ法話

 

祈りの『延命十句観音経』
     円覚寺派管長 横田南嶺老師著

前回、「延命十句観音経」の解説を始めましたので、その続きから順に
最後まで老師の言葉を引用して、ご紹介することに致します。

南無仏(なーむーぶつ)
  人の苦しみを救おうとなさる
  その心こそ仏さまのみ心であり
  私たちのよりどころです

二句目は「南無仏」これは仏さまに帰依する、よりどころとするということです。
 仏さまとは、これも私達の本心です。私達が生まれながらにもっている仏さまの心、人を救ってあげたい、苦しんでいる人を少しでも楽にしてあげたい、みんなの幸せを祈る、この仏さまの心が一番のよりどころです。
 私(南嶺老師)は、まだ小学5年生でしたが、菩提寺のお寺の座禅会に参加しました。そこで由(ゆ)良(ら)(和歌山県)の興国寺目黒絶海老師にお目にかかりました。今にしても思い出しますが、当時夏でしたので、茶色い麻のお衣で、小柄な老僧が太鼓の合図で出て見えました。
 その絶海老師が、ご提唱(講話)の前にご本尊に焼香して礼拝なされます。これがなんとも神々しく思われました。子供心に身震いするような感銘を受けました。生死の問題を解決する道がここにあると子供ながらに確信いたしました。それは直感です。学校の先生のいうことはどうもアテにならないけれどもこちらの方が本物だと思いました。
それから一生懸命座禅に行くようになったのです。
 初めて老師のお話をお聞きしたときに、老師は高座に上って手を合わせて皆を見渡して、「今日お集まりの皆さまは、みんな仏さまです」と合掌して拝まれました。
 最初は、老師は何か勘違いをしているのではないかと思いました。私たちは、確かに少しばかり座禅はしたけれども、心の中は雑念ばかりで、仏さまにはほど遠い。それなのにどうして老師はみんな仏さまだといって、拝まれるのであろうかと、不思議でなりませんでした。
 それから20年来座禅して、まさに老師の仰せの通り、銘々みんな仏さまであったというのが、結論です。
 みんな仏さまの心をもっています。それこそが、一番のよりどころです。南無仏と手を合わせましょう。
 念ずれば 花ひらく
 南嶺老師の講演や著書には、坂村真民さんの詩が多く紹介されています。「念ずれば花ひらく」という詩、誰しも一度はお聞きになられているかと存じますが、紹介します。

坂村真民さんの詩
お勧め図書「横田南嶺老師著」
「人生を照らす禅の言葉」(致知出版)
「禅の名僧に学ぶ生き方の知恵」(同)
「坂村真民詩集百選」(同)
「二度とない人生だから、
  今日一日は 笑顔でいよう」(PHP研究所)
「祈りの延命十句観音経」(春秋社)
         是非ご一読下さい。

第101号


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